こんにちは!モユルデザインです。今日は、第何弾目かの書類作成お役立ちTipsシリーズです。

  美しい游ゴシック

みなさまは、ワードやパワポなどで資料を作成する際、こだわりのフォントはありますか?

見やすいメイリオを使う方が多いと思いますが、「游(ゆう)ゴシック」派の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「游ゴシック」は、少し使っただけで、他のフォントとは一線を画す上質感があることがわかる、フォントだと思います。

それもそのはず、游ゴシックは、デザインの業界でも一般的に使われるフォントの一つです。日本を代表する書体設計士の鳥海修さんという方が作られた、たいへん美しい文字です。

この鳥海さんは「日本人にとって文字は水であり、米である」という、強い思想をお持ちで、「游ゴシック」もまさにそんな考えを表したような、「主張はせず小ぶりだけれど、スッと自然とそこにある、凛とした佇まいの文字」だと思います。

 ですが、これをOfficeのソフトで使うとき、なんとなく「使いにくい」と思われたことはありませんか? 游ゴシックの使いかには 実は、ちょっとしたコツがあります。

 

 游ゴシックのコツを押さえて、ワンランク上の書類作成

まず下の図をご覧ください。

 游ゴシックには、本来、図の左列(オレンジ帯)のような太さのバリエーションがあります。それが、Office上の表示になると、右列(ブルー帯)のように省略されてしまっています。

・游ゴシックRegular→「游ゴシック」に(Regularの表示がない)

・游ゴシックBold→選択肢に出てきません 

→あれ、そうするとBoldはどうやって表示させたら良いでしょうか!? 

 この太さの強弱をつけにくい環境が使いにくさに繋がっているような気がします。

 

  太さの不思議な仕組み

元々の「游ゴシックBold」を使用するためには、「游ゴシック(Regular)」に【B(ボールド)】効果をかける必要があります。ちょっと複雑ですね…。

わざわざこれを使わず、「游ゴシックMedium」をBold的に使うことができそうですが、RegularとMediumの太さの差は、なんとも微妙なものです。

さらには、LightやMediumに【B(ボールド)】効果を使って見ても、あまり太さが変わらないというのも、微妙ポイントです。

  おすすめの使い方

そのような諸々の事情があり、游ゴシックのおすすめの使い方は、

本文:「游ゴシックMedium」

強調:「游ゴシックRegular」のBold処理

の組み合わせが推奨されています。(下図参照)

 「游ゴシックLight」や「游ゴシック(Regular)」も細く繊細な印象があり、つい使ってみたくなるのですが、印刷機によっては細すぎて読みにくいです。

高級感を出したい、など何か特別な理由がある場合には使うのもアリかと思いますが、「書類」という性質上、読みやすいほうがいいと思うので、LightとRegularを積極的に使う場面は少ないかな、と個人的には思います。

 

以前、とある美術館さんの企画書を拝見したことがありました。

全体が游ゴシックでまとめられていて、団体や企画の雰囲気にマッチした、美しい企画書だったのを覚えています。企画書にまでこだわるという、美術館としてのプライドを感じました。たかが企画書と思うことなかれです、見る側にはフォント選択のこだわりも好印象を残します。

游ゴシックは、場面に応じてうまく使えると「企画書の枠を超えた美しい書類」を作ることができるのだと思います。

 

気合を入れる企画書作りに、お役立ていただければ幸いです!

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