こんにちは!モユルデザインです。

いま仕事で、2つ折りのパンフレットをお作りしているのですが、もしこういった「2つ折り」の媒体を特急で社内印刷することもあるかと思います。その際に、作業がちょっと効率的になるお話をご紹介したいと思います。

  紙にも「流れ」がある

紙は、その製造工程で、パルプを一定方向に流してできる長いロール紙から生まれます。そのロール紙から、A4、A3などの各規格をカットしていきます。

大きくて長い規格から、各サイズの紙を切り出していくので、その過程で縦に切ったり、横に切ったりしていきます。すると、「パルプの繊維の流れに沿っている紙」「流れに逆らっている紙」が出てきます。

 *この製造工程については、竹尾さんのサイトがわかりやすいので、こちらをご覧ください。

 

  タテ目とヨコ目

このパルプの繊維の流れの方向は、印刷所ではきちんと意識されています。「繊維の向きが長辺に平行の紙」=T目(タテメ)、「(繊維の向きが)短辺に平行の紙」=Y目(ヨコメ)、という区別がつけられています。 下の図で、赤字の部分が目の流れ、紙目です。

さらに、繊維に逆らっている方向を「逆目」と呼びます。

 これは、紙の裂きやすさや(紙目:きれいに裂ける/逆目:ビリビリに)、折った時の弾力(紙目:跳ね返りが弱い/逆目:跳ね返りが強い)等で判断することができます。

  紙目を意識すると綺麗に折れる

目で見てわかりにくい「紙目」ですが、折り目を綺麗につけたい時は、影響はなかなか大きいです。紙目(繊維に沿う)で折ると、美しく綺麗な折りができます。逆に、「逆目」で折る場合は、「紙の割れ」が起きたり「シワやヨレ」ができる原因になります。

ちょうど、さけるチーズのようなイメージです。筋に沿ってさくと、とても気持ちよく剥がして食べることができますが、横方向はなかなかうまく割ることができません。

 紙の話に戻りますが、ですのであらかじめ折り方向と同じ方向の「紙目」の用紙選びができると、作業効率も良くなり、きれいなパンレットが社内制作することができます。

 

 例えば、「A4仕上がりの2つ折パンフレット」ときは…

→A3を横にして、真ん中で二つ折りにする

→横目の紙が良いと判断(*上の図:右側Y目の紙)

A3ヨコ目(横にした時にタテ方向に並行に筋がある)の用紙をあらかじめ選べると、グッドです! 

*アマゾンではこんな風に売られていました↓ 

最安値の紙ではないかもしれませんが、作業効率や品質を考えると、費用対効果は高いかと思います!

印刷所やデザイナーさんに発注する時間の余裕がない!という時など、ぜひお役立ていただければ幸いです!

  

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