ある歯科医院さんとの打ち合わせに、麻布十番駅までいくことがありました。瀟酒でセレブリティな下町…というイメージの街ですが、もちろん普段はめったに行かないような場所です。

(田舎者にはハードルが高すぎ、キンチョー…) 

 

その日の打ち合わせは遅くなり、同行していた方と、せっかくなので軽く食事をしていこう!という話になりました。

(きっとお高いのでは…とキンチョー) 

 

お店を探そうと、ネットで当たりをつけ数件アタックしましたが、金曜日で満席のお店がほとんど。
同行していた方は、私より年長の方でしたので、とても焦りました。追い討ちをかけるように、雨までぱらついてきた…。

(あんまり歩かせるのも申し訳ないし、いい加減なところにもお連れできない。かといって、身の丈にあってなさそうなお店に入るのも恐ろしい…)

 

…困った。
それからダメ元で少し歩いてみると、目に入ってきたカジュアルな看板がありました。

 

看板からは、アメリカンなダイナー/カジュアル/お肉が美味しそう、という雰囲気が伝わってきました。お値段も…けしてお安くはないですが、まあこのくらいは…というほどほど感。 

 

あ!いい感じーー!

 

よし、ここにしよう!
お腹も空いていましたし、わらにもすがる気持ちで店内に入りました。
「2名、入れますか?」
顔を覗かせるとお店の中は、&の空間。
重厚な黒いテーブル、赤い壁、ウェイターさんは、赤いメッシュを入れた髪型に、黒いスーツをビシッと決めていらっしゃる(女性です)

 

あれ!? 間違ったかな…??

 

あまりの圧倒的高級感!!(&謎のクラブ感!!!)に、すぐ踵を返しそうになりました。
なんならこれ、ぼったくりでは!? 

 

ですが、何を思ったか、私はストレートに「あの…表の看板のお店で合ってますか? 看板と雰囲気が違うので…」と聞いてしまったのです(失礼&恥ずかしい)。  

 

するとお姉さんが優しい受け答えで「あ、そうなんです。雰囲気違ってびっくりしますよね。すみません」とのこと。…あ、認識されている。よかった。 
そして、なんだかんだでそのお店に腰を落ち着けることになりまして、ドキドキしながらもご飯を食べることができました。お肉もとても美味しく満足! 食べ終えて出るときには、外が本降りの雨になっていましたが、ビニール傘までいただき、ホスピタリティーもある素敵なお店でした。ここを見つけられて本当によかったよかった。

 

…ということがありました。

 

あとから振り返ると、麻布十番に動揺しすぎという点はさておき、「あ! いい感じー! よかったー!」からの「あれ!?  ぼったくりか!? 怖い!」と感情の落差が激しい体験だったなと思います。

 

これがいわゆる「トーン&マナー」を揃える大事さなのかしら…としみじみ感じた出来事でした。

 

なかなかここまで、看板⇄内装のテイストの違いで動揺したことはなく、「トーン&マナー」が揃っていないということは、状況によっては人に不安を感じさせることもあるのかも?と、感情の振れ幅が大きい体験をしたおかげで(汗)、強く感じました。
 
ブランディングの一環で「トーン&マナー」を揃える場合、「会社イメージを統一して、よりよい印象を持ってもらう」という目的が多いかと思います。
 ですが、プラスに持って行くだけでなく、場合によってはマイナスの印象も与えかねないのだな…と。
「トーン&マナー、心から気をつけよう…」と、知識を超えて地で思えた良い機会でした。
 
 
 
 
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